どうやったら仕事で成功するか、出世することができるのか。全然イメージがわかない。そんな自分を変えるにはどうしたらいいのだろうか。
最初の方は高校生、中学生、職業を迷っている人に向けて書いています。
こちらの本を読んで私の考えがさらに深まったので、紹介させていただこうと思います。
今、この環境を変えたいと思っている人は、「試してみることが成功を生む」まで飛んでも大丈夫です。
- 新しいことに挑戦し続けることが「成功」を生み出す
- 手当たり次第にあれこれやってみて、試行錯誤を繰り返す
- 新しいアイデアは古いアイデアを組み合わせて生まれる
- 小さなことから始めて行けばいい
「大好きな仕事は楽しい」は正確に言うと違う
子供の頃からの夢だった仕事についた!という人は少なからずいます。
しかし、以下のような人たちが多いのも事実です。
ほとんどの人が、仕事への情熱を目の当たりにすることなく育ってきた。子どものころ、両親が熱狂的なほど熱くなるのを見た課外活動といえば、スポーツくらいなものだ。やがて子どもは、自分はプロのスポーツ選手にはなれそうにないと気づき、心にぽっかりと穴があく。大人になるまで決して埋まることのない大きな穴がね
出典 : 仕事は楽しいかね
さて、子供の頃からの夢をもち、その仕事ができるようになった時、あなたの理想と一致していますか?
- 給料が低い
- 仕事量が多すぎる
- いつまでその仕事ができるのか、先が見えない
など、様々な要因で不安な要素がありませんか?
以下の画像をご覧ください。
この表を見ていただくとわかりますが、「夢を叶えた人」と「夢を叶えたけどやめてしまった人」の割合は2~3%の差しかいません。つまり夢を「叶えたけどやめてしまった人」は「夢を叶えた人」の約半分もいます。
そうです。
結局、理想は理想。その通りになれる保証は無いのです。
しかし、これだとあまりに冷たいので補足させてください。
「理想に捕らわれすぎないでほしい」
これが私の1番伝えたかったことです。
なぜかは次の見出しをみてください。
そもそもあなたは自分の大好きな仕事が分かりますか?
大好きだった仕事に就いたことがない、就けたけれど「思っていたのと違う」と思う人は多くいます。
理想どおりになることばかりではないということです。
本当に「成りたいものがある」という人は、是非目指して頑張ってください!
しかし、それに捕らわれてしまって「チャンス」を逃してほしくないのです。
ジョン・ウッデン(アメリカ大学バスケットボール界の名コーチ)は、土木技師になっていただろう。
ロッド・サーリング(脚本家・TVプロデューサー)は、体育の指導員になっていただろう。
レジー・ジャクソン(大リーグ選手)は、フットボールを続けていただろう。
ラッシュ・リンボー(ラジオ番組の人気DJ)は、ベースボール・チームの広報係をいまもしているだろう。
ジョーン・リヴァーズ(脚本家・著述家)は、デパートの経営をしていただろう。
出典 : 仕事は楽しいかね
この話は、「目指していたことをあきらめた人」についての部分です。
これを見てわかるとおりに、理想を絶対に実現して見せる!と思っても別なところで上手くいくこともあるのです。
いつ、どこで、どんなチャンスが訪れて、掴み取ることができるのかなんていうのはわかりません。
大事なのはそのチャンスを探す心です。
試してみることが成功を生む
さて本題に入りましょう。
仕事には、いろんな成功の形があると思います。
例えば
- 新規プロジェクトを立ち上げてうまくいった
- 目指していた役職を手に入れた
- 企業に成功し事業がうまくいっている
- 独立してビジネスを展開している
など本当に様々だと思います。
本質的な成功の理由は1つです。
これを成し遂げた人はたくさん挑戦をしたからです。
「マルキエルは仮想のコイン投げ競争を想定した」マックスは詳しい話を始めた。
「参加者は一千人。表が出れば勝ち、裏が出れば負けだ。そうして一千人の人々がコインを投げると、だいたい五百人が裏が出て負ける。表が出た五百人は、もう一度コインを投げる。七回投げ終わると、コインを投げる人はちょうど八人になる」
講演の原稿を私に手渡して、マックスは次に何が起きるかというマルキエルの考えを記した部分を指し示した。そこには、こう記されていた。
『このころには、コイン投げの達人たちの目を見張るような能力を一目見ようと、見物人が集まってくる。そして、勝った人たちはお世辞に当惑させられる。
彼らはコイン投げの天才だとほめたたえられるのである──生い立ちを書かれたり、急にアドバイスを求められるようになったり、といった具合に。
いずれにせよ、参加者が一千人いても、たえず表を出し続けられるのは、わずか八人にすぎない』
出典 : 仕事は楽しいかね
簡単にまとめると、「コインを投げ続けたものがたくさん表を出せる、しかしコインを投げ続けられるものは少ない」
という、本書に出てくる話の1つです。
この話から伝えたい事は、たくさん挑戦をすれば、そのうちどれか1つは成功すると言うことです。
仕事に当てはめて考えてみましょう。
- 上司にアイデアを提案する
- たくさん事業を考え、実現可能なものをやってみる
- 新しいプロジェクトを企画する
などいろんな応用方法があるでしょう。
これらを次から次に思いつき、挑戦した場合、どれか1つは成功といえる結果を収めるはずです。
もちろん、収めるまではつらいかもしれませんが、コインを投げなければチャンスにつながりません。
あなたは偶然を覚えていますか?
ではそのアイデアはどこからひねり出せばいいのでしょうか?
それを考える前に、あなたに一つ聞きたいことがあります。
こんなタイトルだったら、もう察しがつくと思いますが…笑
あなたは偶然起きたことを思い浮かべることはできますか?
しかし、なんで聞いたかというと
この偶然こそあたらしいアイデアのもとになるからです。
ん?どういうこと?
という方は少し考えてみてください。
偶然は、あなたの過去の経験に基づいて起きましたか?
もちろん、過去にあったことと同じことが起きることはあります。
ですが、偶然って自分で起こせませんよね?
そもそも、「思いもよらなかったこと」を偶然と言っているので当然と言えば当然です。
だからこそ、ほとんどの偶然は「新しい発見」を生み出してくれます。
以下をご覧ください。
ポスト・イットが生まれた経緯も面白いけど、それと同じような発明品の秘話がほかにないだろうかと聞いてみた。
重役たちはいくつか例をあげてくれたけど、その中にスコッチガードが発明された過程の話があった。
スリーエムの女性化学者がビーカーに入ったある液体をこぼして、履いていたテニスシューズにかけてしまった。しばらくして彼女は、テニスシューズのところどころがちっとも汚れないことに気がついた。そしてハッと思った。汚れていないのは、例の液体がかかってしまった部分だとね。
僕はスリーエムの女性重役に、ちょっとしたことから新製品が生まれたことに何回くらい気づいたことがあるかと聞いてみた。
すると彼女はこう答えた、
『気づいたことは何度もありますけど、製品開発の話を集めたとき、みんな気恥ずかしいような思いをしました。自分たちが何だかすごく間抜けのような気がして。ですから、そうした話をまとめて本にすべきかどうか、ずっと決めかねてるんです』
出典 : 仕事は楽しいかね
この話からも分かるように、自分の身に起きた出来事や、友人、知人の話から「アイデア」を見つけ出し、行動に移した時に新しい変化があります。
なので、偶然をただの「偶然」で片づけないで、そこから学べることがないだろうか考えて見ましょう
そうしたら、意外と簡単にアイデアは転がっているかもしれませんよ。
何か役に立つことを思いがけず見つけ出す
新しいアイデアは古いアイデアの組み合わせ
先ほどは、「偶然思いつくアイデア」について書きましたが、ほとんどの場合においては、アイデアとして成り立つか分かりません。
じゃあ、どうしたらいいのか。
→アイデアを自分で生み出さなければなりません。
それができないから困っているんじゃないか!という声が聞こえてきそうですが、
安心してください。
以下のことをすることで、アイデアを生み出しやすくなります。
それは、いろいろなものを組み合わせてみることです。
関連がありそうなものを探して、組み合わせてみる。
例えば、「モノ×インターネット」でIoTを作り出して一段と生活が豊かになりました。
また、「音声×本」で移動中にも本の内容が分かるという便利なものもあります。
今、ヒットしているようなもののほとんどは「何か×何か」で生まれたものばかりです。
組み合わせられる力があれば、新しいアイデアがすぐにでもできそうですよね。
目の前の課題を解決するアイデアを出したいとき
その方法として、
- 問題点を書き出す
- 問題の解決策を思いつく限り、探したり、調べる
- いくつかの解決策の組み合わせを考えてみる
このような順序で考えてみてはいかがでしょうか?
分かりやすく例えるために、小学生レベルまで悩みを下げます。
例えば、たかし君が「社会が分からない!」と悩んでいたとします。
問題点は
- すぐに飽きてしまって勉強をやめてしまう
- 単語がたくさんあって、意味があいまい
- どういうことが起きているのかが分からない
こんな問題点があったとき、それぞれの解決策は、
- 必ず行くところに勉強道具を置いておく
- 単語の意味調べ、まとめる
- 流れを図や絵にしてわかりやすくする
しかし、これらを行うのは難しいです。
そこで、「トイレの壁に単語の意味と関係をまとめた紙を貼る」ことをして、無事たかしくんは社会が得意になりました。
これは
必ず行く場所×勉強できるもの×流れをまとめた図や絵
のように「解決策」を上手く組み合わせられた例です。
どこかで聞いたことある話を少しアレンジしました笑
こんな感じで、
「この組み合わせは良くないな」
「この組み合わせならうまくいくんじゃないか」
などのように考えれば、それは「アイデア」へと進化していきます。
知っている解決策が新しいアイデアになるのです。
環境が変化したわけでも、特別な発見をしたわけでもありません。
あなたが組み合わせたのです。
「失敗は問題」であり、解決できる
ここまでの内容をまとめると、
- 新しいことに挑戦し続けることが「成功」を生み出す
- 手当たり次第にあれこれやってみて、試行錯誤を繰り返す
- 新しいアイデアは古いアイデアを組み合わせで生まれる
このようなポイントでまとめられます。
しかし、このような意見もあると思います。
「失敗が怖くないなら、とっくにやっているよ!」
失敗は誰だって怖いです。
なので、失敗しても平気なことから挑戦していきましょう。
また、失敗しても、それが次の問題につながります。
アイデアを生み出す種となるので、どんどん失敗していきましょう。
感想
私の感じたことを中心に書かせていただきましたが、ほとんどの人に当てはまることだと思います。学生である私にも響くことばかりでした。
この本をきっかけにこのブログや、webデザインの勉強などを始めました。
実際に読んでいただければわかるのですが、もっと具体的なお話、有名人たちの言葉から学んだ哲学などを「マックス」というおじさんと「主人公」が交わしながら解説してくれています。
自己啓発本が苦手という方にも伝わりやすいような、「ストーリー展開」になっているので「小説」といっても過言ではないと思います。
お勧めの本です。
是非、読んでみてください!